自分の好きと向き合える漫画『だから私はメイクする』

内面磨き

自分磨きを続ける上で、一度はぶつかるであろう壁。
そう、メイク。

  • メイクが大好きだらこそ迷ったり
  • 面倒だけど仕方なくやっているから困ったり
  • 真剣に鏡と向き合ったらもっと悩んでしまったり

ノーメイクを自分のメイクと考える人もいれば、
海外のメイクを真似してみたり、好きな人が好きそうなメイク、自分の気持ちがアガるメイク。

本当に沢山の人が、沢山の理由でメイクをしているんだと思います。

そして、わたしが「メイクって楽しい!」と思えるようになったきっかけがこの本。

だから私はメイクする



エッセイ集が漫画になったもので、オムニバス形式で物語が描かれています。

どうしてメイクをしているんだろう。
みんななんでメイクを楽しめるんだろう。
自分がメイクを通してしたいことって何かな。

そんな疑問を持っていたり、

むしろ!考えたこと無かった!

みたいな方に読んで欲しい漫画です!

ひよゆず的には、自分磨きがしたくなる本と言われたら真っ先にこれが浮かびます!

本書の特徴

冒頭でも触れたとおり、この本は漫画家、シバタヒカリさんが、
劇団雌猫の『だから私はメイクする』というエッセイ集を元に描かれた、オムニバス形式の漫画本です。

この本では

  • メイクにどっぷりとハマり、大学でのニックネームが『マリー様(マリー・アントワネットより)』になった女性
  • セルフネイルを努力する漫画家の女性
  • 自分のおしゃれを追い求めたいのに、外部の声がどうしても気になってしまう女性

などといった、OLにぶっ刺さりそうな物語から、

メイク知識ほぼなしでBAになった女性のお話
アイドルが自分のかわいいを探すためのお話
『かわいい』を追い求めて苦しくなってしまった女性のお話

など、悩みや不安、特別なお仕事や立場を持つ人達にスポットが当たったお話も多くあります。

全2巻ですが、なんとも読み応えがあり、話もぽんぽんと進むので面白い!

この本は

  • どういったメイクをすればいいか
  • どういう服装をすればいいか
  • 自分に似合うオシャレとはなにか

知るためのものではなく
上記のような疑問を持ったり、悩みにぶつかったり、或いは突き進んでいる登場人物たちの成長の物語です。

なので、外面を磨くための本というより、考え方や自分磨きに前向きになる
内面を磨くための本、に該当しそうですね。

とはいえ、メイク道具の使い方やワンポイントアドバイスなどが散りばめられているので、
読むだけでオシャレ力が上がってしまう気になれるのもこの本が大好きな理由の一つです!

おすすめポイント

キャラクターの人間らしさ

今までメイクに一切触れてこなかった2次元オタクの女子高生が、メイクにどっぷりはまってしまい、それはもう劇的な変化を遂げるお話が一話目です。
彼女はすっぴんとメイク後とであまりに顔が違うので、大学に入ってから出来た彼氏に、初のお泊りデーでフラれてしまいます。

そしてその時、彼女が思ったことは

「私ってすごいなっ♡」

でした。
強がりや言い聞かせでなく、彼女は心からそう思ってこれからも自分の好きなメイクを追求していきます。

こんなポジティブの申し子のような彼女も、社会人になり悩みにぶつかったりします。

他のお話では、オフィスレディの女の子。
この子は自分の好きなファッションを楽しみたいだけなのに、
同フロアの男性たちに

もしかしてデート?とか、
メイクは薄い方がいいよとか、
ポニテとか超好き〜、とか…。

「お前らのためにオシャレしてるんじゃねぇえ〜!」

と必死に心の中で悲鳴をあげていました。

これ、共感できるOLの方多いんじゃないでしょうか(笑)

少し年齢が上がるヒロインは、ロリータファッションが好きな30歳付近の女性。

ずーっと大好きだったロリータが加齢によって上手く着られなくなり、その壁にどう立ち向かうか悩むお話です。

世の中の目を気にして諦めるべきか、それとも好きを追求すべきか。

メイクに限らず、ファッションボディメイクマインド
ありとあらゆるオシャレを楽しみたい、けれど壁にぶつかってしまった。
オシャレを追求する誰もがぶつかるであろう『壁』を、色々な人達にスポット当てて描いた物語集になります。

だからこそ、悩んだり落ち込んだり、楽しんだりしているキャラクターたちの人間性がすごく親しみやすい!

登場人物の何人かには「分かる〜!」と共感できる箇所があるのでは無いかと思います。

オシャレを好きになるマインド

壁にぶつかるお話と書きましたが、それはオシャレを楽しんだり頑張っているからこそ!

自分磨きのために、自分と向き合うキャラクターたちを見ていると、自然と読んでいるこちらもオシャレマインドを磨かれている気がします。

どんな気持ちで、どんな事に、どんな時間を使うのか。
その時何を思うのか、どうして自分はこれがしたいのか。

何気ないコマに、サラッと書かれている登場人物の気持ちが、
オシャレだけに関わらずとも、好きなことと向き合うとても大切な考え方を思い出させてくれます。

それに、登場人物たちが心からオシャレを楽しむ様子が見れるからこそ、わたしも読んでいて
「オシャレを楽しみたい!」と思えました。

自分の好きと向き合う漫画、ぜひ読んでみてください!

同じ思考の人が一人もいない!

これもこの漫画の魅力の一つです!

オムニバス形式で二巻出ていて、多くの登場人物が出ているにも関わらず、
全く同じ思考でオシャレを楽しむ人は一人も居ません!

まさに、みんな違ってみんないい!

オシャレや自分磨きの大前提を、二巻分通して伝えてくれています。

似ている考え方を持っている人通しで話が合ったり、
違う考えで好きなことに向き合う人の意見を尊重したり、
登場人物達が魅力的な人たちだからこそ、

  • オシャレは自由度が高いもので
  • どの年代でも好きに楽しめて
  • きっとこれからも自分を楽しませてくれる

そんな気持ちを読者に与えてくれます。

私の好きな物語3選

ここで、数あるストーリーの中でわたしが大好きなお話を3つに厳選して紹介します!

ぜーーーーーーんぶが大好きなお話なので、選ぶのにすごーーーーーく苦労しました!!

ひよゆず
ひよゆず

本当にどの話も面白いんだよ!

ネタバレは含まずにあらすじだけご紹介するので、安心して見ていってくださいね!

Chapter 1(一巻)

メイクや装い、オシャレにあまり興味がなかった二次元オタク、腐女子のヒロイン笑子ちゃん。

彼女はふと、「人並み」になれたらと思い立ち、同級生たちにメイクの仕方を聞きに行きます。

そこで触れたメイクに感動!
一重が二重になり、鏡に映った自分はまるで魔法がかかったかのように変わった自分。

もう少し頑張れば更なる高みへいけるのでは?憧れていただけの世界に飛び込めるのでは?

結果彼女は大学入学後に大変身を遂げ、ニックネームはマリー・アントワネットから取ってマリー様。
彼氏にすっぴんを見てフラれた時も、まっさらなキャンパスに好きな自分を描ける自分を褒め称えるポジティブっぷり!

ところが、社会人になり婚活パーティに参加した時、世の中が求めているのは自分が大好きな『お人形さんのようなメイク』でないことを悟ります。

そんな彼女が「自分のしたいメイクだけではダメなのだろうか」と迷ったとき、たまたま見つけたのはコスメカウンター。
そこの敏腕BA、熊谷さんと話すことで、彼女が気付いた自分の気持ちと、オシャレへの向き合い方とは?

Chapter 4

このお話の主人公こそ、私の憧れの最強の女性の一人です!

取引先との飲み会終了が0時
翌日は7時出社

にも関わらず、

  • クマや浮腫なし!
  • スーツにシワなし!
  • プレゼン、資料内容ともに完璧!

後輩に「一日48時間あるんですか?」と聞かれるほどの完璧な北郷さん。

この物語では、そんな彼女が「美」と「仕事」を両立させるために大切にしている
『ワーク・ビューティ・バランスメソッド』を語ってくれます。

最初からぶっ飛んでいますが、彼女は後輩にこう告げます。

「そうだね、まずは…」
「まずは…!?」

よ」

この段階で、一般的なお給料しか貰えていないわたしにはあまり関係の無い話だなと思っていました。

けれど!

この北郷さんも一人の人間。こうなるまでの悩みや葛藤、苦しかった時期全てが描かれています。

その上で、美も、仕事も、自分の好きなこと全て手に入れるために彼女が選んだ道があまりに尊い!

もっと欲張りになっていい。もっと自分を磨いていい。
自分が自分を愛すために、差し出すものは何だろう?

お金?時間?もしくは他の何かかもしれない。

彼女が迷うことなく「これでいい」と笑えるのは、彼女の中に一本芯が通っているからです。

自分の幸せなりたい自分考え方ゴール

きちんと考えて見えているからこそ、北郷さんは美しい女性で居られるのだと思いました。

最後までぶっ飛んだお話ですが、本当に本当に憧れる女性の一人です。

彼女の生き方を真似しよう!と言いたいわけではないです。でも、

自分が幸せになるための考え方と向き合う

そんな大切な、自分を磨く一歩目を教えてくれた物語。
北郷さんの『ワーク・ビューティ・バランスメソッド』を是非知ってみてください!

The Last Chapter(二巻)

この話は今までの『とにかくオシャレを楽しみたい!』というマインドの主人公たちとは少しだけ違います。

メイクやアクセサリーが学生時代から好きだった主人公、丹希(にき)ちゃん。

彼女は周りから「かわいい」と噂され、それがとても嬉しかった様子。
決して彼女が天狗になっていた訳ではありません。ただ好きなことを好きにしていただけ。

けれど、ある日突然、『かわいい』に型抜きされた自分に気が付きます。

可愛くなくなったら、型抜きされた形を歪ませたら、自分には価値がなくなってしまいそう。

可愛いと思われるのは嬉しいのに、それを押し付けられることが辛くなって、

一番可愛いくも、特別可愛い訳でもないと自分で思ってしまったら、一度自分を『かわいい』に型抜きした周りや自分を呪うことになってしまった。

そんな彼女に「装いにまつわる自分のお話を書いて、エッセイを出そうと思っている。一緒にどうかな?」と友人が持ちかけます。

彼女が出した答えと、型抜きされた心との向き合い方は──。

おわりに

男女問わず、自分磨きをしていると必ず沢山の壁にぶち当たります。

好きなことであればあるほど、その壁が大きく見えてしまったりするものです。

そんな時、どうして自分はこれが好きなのか?
自分はどうこの問題と向き合うべきなのか?

簡単では無いこの答えを、好きと向き合う勇気をくれる、

だから私はメイクする



オシャレが大好きになるのはもちろんのこと、
自分の考え方を改めて見直せる漫画です!

自分自身を愛せる自分に一歩近づくヒントがあるかも!
是非ぜひ、一度手に取って読んでみてください!(。・ө・。)

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